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~当院の庭の樹木より~

桜といえば、日本人の最も愛する春告げの花。

 

 別府には桜の名所が数多くあります。別府ロープウエイ、志高湖、楽天地、別府公園、しかし向井病院も負けてはおりません!毎年、皆様より、桜がきれいとお褒めのお言葉賜っております。

今回は桜について一言、いや多言。

桜の花見の始まりは奈良時代だそうです。桜の木の下で宴会を行うのは、春になりウキウキすることだけではないそうです。桜の花粉にはエフェドリンという物質が含まれているそうで、エフェドリンは気管支を拡張させたり、交感神経を刺激し、興奮を誘発させたりする効果を認めます。

 

ただ、それほど大量のエフェドリンが含まれているわけではありませんが、桜の木の下でお花見をすることで、余計に楽しい気分にさせ、大勢で盛り上がるのかもしれません(今年は残念なことにそんな場合ではありませんが)。

また、さくらの葉は、桜餅にすると良い香りがするのをご存知だと思います。桜の葉は生の状態では香りませんが、塩づけすることでクマリンという芳香成分が出てきます。クマリンは抗酸化作用、抗菌作用、抗血液凝集作用が認められています。

さくらの花は塩づけで桜茶として。

さくらの葉は香り豊かな桜餅として 我々の生活に結びついております。

(ただし過剰摂取は肝毒性、腎毒性があるので、日常継続的摂取はされませんよう)。

樹皮 幹は、染料やスモークチップとして家具や建材に。

漢方では、桜の樹皮を桜皮(おうひ)といい、昔から解毒、鎮咳剤として用いてきました。

桜は春花見を楽しむだけでなく、実はいろいろ我々の生活の中に入り込んでいるものですね。